宇塚雄次(岩手大学)

 1993年、小動物の神経疾患に対する臨床獣医師への啓蒙と卒後教育を目的として獣医神経病研究会が発足しました。1993年というと日本の学術誌で犬のMRI利用の症例研究が初めて報告された年のようです。この頃はまだ断層撮影なども普及していなかった頃ですので、神経の病気はブラックボックスとして半分諦められていた時代です。獣医神経病学会は、その研究会を前身として研究会時代も含めるとすでに25年が経過しました。すなわち、研究会発足後に生まれた獣医師もすでに存在する時代になったというわけです。  
 今年度より私宇塚が第5代の会長を拝命いたしました。私がこれまでの前4代の会長と異なる点は、これまでの会長の皆様がそれぞれに神経病学のパイオニアであったわけですが、私自身はこれまでの先生方の学術的な二世世代に当たる点です。会長を任命された以上、これまでの多くの先生方の成果をさらに発展させるべく緊張を持って努めさせていただきたいと考えております。そのためには、学会内の意思疎通、世代間の交流、会員相互の連携、他の学会との密な連絡など、様々な形でのコミュニケーションの促進を図り、学会をさらに良いものにしたいと考えております。まだまだ小さな学会です。多くの皆様より意見を頂戴し、会員をさらに増やして日本の獣医神経病学が発展できるよう努力いたします。